ホワイトニングの白さはどのくらい続くの?

Dr.中川の歯のはなし Vol.6

目次

ホワイトニングの白さは、ずっと続くの?

「先生、せっかくホワイトニングしても、また元に戻っちゃうんですか?」

これは、よく聞かれる質問です。せっかく時間をかけて歯を白くするのですから、「できれば、この白さを長く保ちたい」と思いますよね。私も、その気持ちはよく分かります。

ただ、最初にお話ししておくと、ホワイトニングをした歯の色が、そのままずっと変わらないわけではありません。生活していれば、食事もしますし、コーヒーやお茶を飲むこともあります。時間の経過とともに、少しずつ色調が変化することもあります。

「白くしたら終わり」ではありません

ですからホワイトニングは、「白くしたら終わり」ではなく、「白くしたあと、その状態をどう維持していくか」まで考えることが大切だと思っています。

「コーヒーは飲まない方がいいですか?」

こうお話しすると、「先生、私コーヒーが好きなんですけど、やめた方がいいですか?」と聞かれることがあります。

好きなものを全部我慢するのは違うと思います

でも私は、歯を白くするために、好きなものを全部我慢するというのも少し違うと思っています。

朝のコーヒーが楽しみな方もいます。お茶が好きな方もいます。友人や家族と食事をする時間もありますよね。歯をきれいにすることは大切ですが、そのために毎日の楽しみまでなくなってしまったら、長く続けるのは大変です。

ですから、「これは食べちゃダメ」「これは飲んじゃダメ」と考えるより、「今の白さを、どうやって無理なく保っていこうか」と考える方が私はいいと思っています。

白いシャツを思い浮かべてみてください

例えば、新しい白いシャツを買ったとします。最初はとてもきれいですよね。でも、何年も着て、洗って、また着て、と繰り返していれば、買った日の状態がそのまま続くわけではありません。

だからといって、「白いシャツを買っても意味がない」とは思いませんよね。汚れたら洗う。大切に扱う。必要なら手入れをする。そうしながら、できるだけきれいな状態を保っていきます。

その後どう付き合っていくかが大切です

歯の白さも、少し似ているところがあります。ホワイトニングをして、「はい、これで一生終わりです」ではなく、その後どう付き合っていくかが大切です。

「後戻り」って、全部元に戻ること?

ホワイトニングのお話では、「後戻り」という言葉を使うことがあります。この言葉を聞くと、「せっかく白くしたのに、全部元の色に戻ってしまうの?」と心配になる方もいると思います。

変化の仕方にも個人差があります

ただ、そう単純な話ではありません。ホワイトニング後の色調は、時間の経過や食生活などによって変化することがあります。そして、その変化の仕方にも個人差があります。ですから、「○年間は絶対にこの白さです」とは言えません。

だからこそ、ときどき確認します

だからこそ、白くなったあとも、ときどき状態を確認していくことが大切になります。

「白くする時期」と「白さを安定させていく時期」

私は、ホワイトニングには大きく二つの時期があると考えると分かりやすいと思っています。

目標とする白さを目指していく時期

最初は、「目標とする白さを目指していく時期」です。

変化を見ながら安定を確認していく時期

そして、目標に近づいてきたら、「その白さの変化を見ながら、安定してくるところまで確認していく時期」になります。

少しずつ間隔を空けて確認します

例えば、最初は短い間隔で状態を見ていたものを、少しずつ間隔を空けてみます。そして、「このくらい間隔を空けても、色の変化が大きくないですね」「だいぶ安定してきましたね」というところを一緒に確認していきます。

私は、この「白さがある程度安定してきたところ」までを、ひとつの区切りとして考えています。

その間は、私たちからも通い方をご提案します

患者さんからすると、「次はいつ来ればいいんですか?」「ホームホワイトニングは、どのくらい続ければいいんですか?」ということは、最初は分からなくて当然です。

ですから、目標の白さに近づいて、色の変化がある程度安定してくるまでは、歯の状態や色調の変化を見ながら、「次はこのくらいの時期に見てみましょう」「今はこのくらいのペースで続けてみましょう」と、こちらからおすすめの通い方をご提案します。

「自分で考えて続けてください」ではありません

患者さんだけに、「自分で考えて続けてください」ということではありません。目標に近づくところまで。そして、その状態が安定してくるところまで。一緒に見守っていきたいと思っています。

オフィスとホームを組み合わせるのも、そのためです

前回、「うさぎとカメ」のお話をしました。医院で行うオフィスホワイトニングが「うさぎ」。ご自宅で少しずつ続けるホームホワイトニングが「カメ」。

この二つを組み合わせることで、医院では私たちが、ご自宅では患者さん自身が、足並みを揃えながら目標の白さを目指していきます。そして目標に近づいたあとも、白さの変化を見ながら、維持の仕方を考えていきます。

「何回で終わり」より「どう維持するか」

ですから私は、「何回やったら終わりですか?」というより、「まずどのくらいの白さを目指しますか?」「そこまで来たら、今度はどう維持していきましょうか?」と考える方が、実際には分かりやすいと思っています。

ある程度安定したら、その先はご自身のペースで

ここも大切です。白さがある程度安定してきたら、「これからも必ず同じ間隔で通ってください」ということではありません。

希望も状態も一人ひとり違います

生活も違います。白さに対する希望も違います。歯や歯ぐきの状態も変わります。

「今の白さをしっかり維持したい」という方もいれば、「少し色が気になってきた頃に見てもらいたい」という方もいます。その先は、お口の状態やご希望を見ながら、「このくらいのペースが合いそうですね」と一緒に決めていけばいいと思っています。

毎日見ていると、意外と変化には気づきにくいものです

これは歯に限った話ではありません。毎日会っている家族の変化には気づきにくいのに、久しぶりに会った人から、「ずいぶん変わったね」と言われることがありますよね。

歯の色も少し似ています。毎日鏡で見ていると、「少し色が変わってきたかな?」という変化に気づきにくいことがあります。

ですから、ときどき現在の色を確認して、「最初と比べるとどうなのか」「今はどのくらいなのか」を一緒に見ていくことも大切です。

私たちが見ているのは「白さ」だけではありません

ホワイトニングで来院されると、最初はどうしても「歯の白さ」に目がいきます。もちろん、それは大切です。

長く自分の歯を使っていただくために

でも、私たちは歯科医院です。虫歯はないか。歯ぐきの状態はどうか。汚れがたまっていないか。治療した歯に問題はないか。長く自分の歯を使っていただくためには、白さ以外にも見ておきたいことがたくさんあります。

ホワイトニングをきっかけに、「最近、自分の歯をよく見るようになりました」「せっかくきれいになったから、大切にしたいです」そんなふうに思っていただけたら、私はうれしいですね。

目標の白さになるところまで。その白さがある程度安定してくるところまで。そして、その先も。白さだけを見るのではなく、お口の健康にも寄り添いながら、その方に合ったペースを一緒に考えていきたいと思っています。

中川デンタルクリニック
理事長 中川 隆伸

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