Dr.中川の歯のはなし Vol.1
こんにちは。
中川デンタルクリニックの中川隆伸です。
今回から、歯のことや治療のことについて、少しずつお話ししていこうと思います。
診療をしていると、患者さんからいろいろな質問をいただきます。
その場ではお話ししているのですが、時間の関係で十分にお伝えできなかったり、あとになって、
「もう少し説明しておけばよかったな」
と思うこともあります。
そこで、この「Dr.中川の歯のはなし」では、普段の診療の中でよく聞かれることを、できるだけ難しい言葉を使わずにお話ししていきたいと思います。
第1回は、
「ホワイトニングとクリーニングって、何が違うの?」
です。
初めに
どちらも「歯をきれいにするもの」というイメージがありますが、実は目的が違います。
「歯を白くしたい」と言っても、いろいろあります
例えば患者さんから、
「最近、歯が黄色くなってきた気がするんです」
と言われたとします。
お口を見てみると、コーヒーやお茶などによる着色が歯の表面についていることがあります。
こういう場合は、まずクリーニングで着色を取り除くことで、
「ずいぶん明るくなりましたね」
と感じることがあります。
一方で、
「着色はそれほどないけれど、もともとの歯の色をもう少し明るくしたい」
という方もいらっしゃいます。
こちらの場合は、クリーニングだけでは希望する白さにならないことがあります。
そこで選択肢になるのが、ホワイトニングです。
クリーニングは「歯の表面についたものをきれいにする」
クリーニングは、簡単に言えば、
「歯の表面についた汚れや着色をきれいにするもの」
です。
毎日歯磨きをしていても、どうしても自分では取りきれないものがあります。
歯石もそうですし、コーヒーやお茶などによる着色がついていることもあります。
例えば、白いシャツに汚れがついたところを想像してみてください。
その汚れを落とすと、もとの白さが見えてきますよね。
少し乱暴なたとえかもしれませんが、クリーニングはそんなイメージです。
着色が取れることで、「歯が白くなった」と感じる方もいらっしゃいます。
ただし、これは歯そのものの色を変えたわけではありません。
表面についていたものが取れて、本来の歯の色が見えるようになったということです。
ホワイトニングは「歯そのものの色を明るくする」
一方のホワイトニングは、少し違います。
ホワイトニング剤を使って、天然歯そのものの色調を明るくしていく方法です。
「クリーニングをして汚れは取れたけれど、もう少し明るくしたい」
「写真を撮ったときに、歯の色が少し気になる」
「笑ったときの口元を、もう少し明るい印象にしたい」
という方には、ホワイトニングという選択肢があります。
ですから、
こう考えていただくと、少し分かりやすいと思います。
どちらを先にすべき?
「先生、私はどっちをしたらいいですか?」
ここが一番気になるところだと思います。
例えば、
「コーヒーやお茶をよく飲むので、茶色い着色が気になる」
という方なら、まずクリーニングが選択肢になることがあります。
反対に、
「汚れはそれほどないけれど、歯そのものの黄色みが気になる」
という場合には、ホワイトニングを検討することがあります。
もちろん、
「着色も気になるし、そのあともう少し明るくもしたい」
という方もいらっしゃいます。
その場合には、お口の状態やご希望を確認しながら、クリーニングとホワイトニングの両方を考えることもあります。
ですから、
「歯を白くしたい=必ずホワイトニング」というわけではありません。
ホワイトニングの注意すべき点とは?
詰め物や被せ物がある場合は?
ここも知っておいていただきたいところです。
一般的なホワイトニングで色調を明るくしていく対象は、天然歯です。
詰め物や被せ物などの人工物は、天然歯と同じようにホワイトニングで白くなるわけではありません。
例えば前歯に被せ物がある場合。
天然歯をホワイトニングして明るくすると、今まで気にならなかった被せ物との色の違いが気になることがあります。
ですから、
「ホワイトニングをすれば、全部同じ色になります」
とは言えません。
ホワイトニングをお考えのあなたへ
前歯の治療歴なども含めて、お口全体を見ながら考えることが大切です。
まず「何が気になっているのか」を教えてください。
私は、
「歯を白くしたいんですね。ではホワイトニングをしましょう」
と、最初から決める必要はないと思っています。
まず、「どこが気になっていますか?」
「着色が気になるのか、それとも歯そのものの色なのか」
「どんな口元になったらうれしいですか?」
そんなことを聞かせていただきたいと思っています。
クリーニングで十分かもしれません。
ホワイトニングをした方が希望に近づくかもしれません。
あるいは、虫歯や歯ぐきの状態によっては、まず治療をした方がよいこともあります。
ここは一人ひとり違います。
歯がきれいになることを、健康のきっかけにもしてほしい
歯医者さんというと、
「悪くなった歯を治すところ」
というイメージが強いかもしれません。
もちろん、それは私たちの大切な仕事です。
でも、私はそれだけではないと思っています。
歯がきれいになって、
「せっかくきれいになったから、ちゃんと磨こう」
と思ったり、
「今まであまり見ていなかったけど、自分の歯をよく見るようになった」
ということがあります。
口元がきれいになることをきっかけに、お口の健康にも興味を持っていただけたら、歯科医師としてはうれしいですね。
「自分にはクリーニングとホワイトニング、どちらが合うんだろう?」分からなくて当然です。
最初から決めて来院する必要はありません。実際にお口を見ながら、
「まずここをきれいにしてみましょう」
「ここからもう少し明るくしたいなら、ホワイトニングという方法がありますよ」
と、一緒に考えていけばいいと思っています。
「こんなことを聞いてもいいのかな」ということでも大丈夫です。
診療のときに、気軽に聞いてください。
中川デンタルクリニック
理事長 中川 隆伸

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