Dr.中川の歯のはなし Vol.4
ホワイトニングはしみる?先にお答えします
ホワイトニングに興味がある患者さんとお話ししていると、
「先生、ホワイトニングって痛くないんですか?」
「しみるって聞いたことがあるんですが……」
と聞かれることがあります。白くしたい気持ちはあるけれど、痛いのは嫌ですよね。これは当然だと思います。
先にお答えすると、ホワイトニング中やその後に、歯が一時的にしみることはあります。ただ、全員がしみるわけではありませんし、感じ方にも個人差があります。
今日はこの「しみる」について、少しお話しします。
ホワイトニングで「しみる」とは、どんな感じ?
患者さんから、「しみるって、ずっとズキズキ痛いんですか?」と聞かれることがあります。
一時的に冷たいものがしみることがあります
ホワイトニングに伴う知覚過敏では、冷たいものを口にしたときなどに、一時的に歯がしみることがあります。
感じ方や程度には個人差があります
ただし、痛みの感じ方や程度は人によって違います。ですから、「これくらいしかしみませんよ」とは言えません。
強い痛みや症状が続く場合は
逆に、強い痛みや症状が続く場合には、単にホワイトニングの影響だと決めつけず、歯の状態を確認する必要があります。
どうしてホワイトニングでしみることがあるの?
歯の構造を少しだけ
少しだけ歯の構造のお話をします。
エナメル質・象牙質・神経
歯の一番外側には「エナメル質」があり、その内側には「象牙質」があります。さらにその中には、神経があります。
ホワイトニングでは薬剤を使って歯の色調を明るくしていきますが、その過程で一時的に知覚過敏の症状が出ることがあります。
「歯を削って白くしている」わけではありません
ここは、「ホワイトニング=歯を削って白くしている」わけではありません。患者さんの中には、そう思われている方もいらっしゃるので、これはお伝えしておきたいところです。
もともと歯がしみる方は、施術前にお伝えください
これは施術前に教えていただきたいことの一つです。
こんな症状はありませんか
例えば、
- 「冷たい水を飲むと、この歯だけしみる」
- 「歯ブラシが当たると少し痛い」
- 「最近、急にしみるようになった」
という場合。その原因が何なのかは、実際にお口を診ないと分かりません。
別の原因が隠れている可能性もあります
知覚過敏の場合もありますし、虫歯や歯の亀裂など、別の原因が隠れている可能性もあります。ですから、「どうせ知覚過敏だろう」と決めつけて、そのままホワイトニングを始めるのはおすすめできません。
進める順番は「確認 → 必要なら治療 → ホワイトニング」
まず歯の状態を確認する。必要なら治療をする。そのうえでホワイトニングを考える。
少し遠回りに見えるかもしれませんが、その方が安心して進められると思います。
しみたら我慢した方がいい?
これも大切なところです。
無理に我慢して続ける必要はありません
私は、無理に我慢して続ける必要はないと思っています。
例えば靴を買ったとき。少し違和感がある程度なのか、歩けないほど痛いのかでは、対応が違いますよね。歯も同じで、「少ししみる感じがする」という場合と、「かなり痛い」という場合を一緒には考えられません。
症状の程度を教えてください
症状が出たときには、どの程度なのかを教えてください。状態によって、ホワイトニングを中断したり、間隔や方法について検討したりする必要があります。
「しみるのが怖いから、やめておこうかな」でも大丈夫です
もちろん、それも一つの判断です。ホワイトニングは、絶対にしなければいけない治療ではありません。
私は、「多少しみても、とにかく白くしましょう」という進め方はしたくありません。白くなることも大切ですが、安心して受けられることも同じくらい大切だからです。
始める前に聞いてください
心配なことがあるなら、始める前に聞いていただいた方がいいと思います。「以前、歯がしみたことがあります」「痛みに弱いんです」、そんなことでも構いません。
大切なのは、歯の状態を見ながら進めること
白さの前に確認したいこと
ホワイトニングというと、どうしても「何回で白くなる?」「どのくらい白くなる?」ということに目が向きます。
でも、その前に確認したいのが、「今のお口の状態でホワイトニングを進めてよいのか」ということです。
虫歯はないか。気になる知覚過敏はないか。歯や歯ぐきに問題はないか。そういうところも確認しながら進めます。
私たちは歯を白くすることだけを見ているのではなく、その歯をこれからも使っていただくことを考えています。
まずは相談からで大丈夫です
「ホワイトニングはしてみたい。でも、しみるのがちょっと怖い」という方は、無理に決めなくて大丈夫です。まず相談してください。
お口を見ながら、「ここは大丈夫そうですね」「ここは先に確認しておきましょう」と、一つずつお話ししてから考えていただければいいと思っています。
中川デンタルクリニック
理事長 中川 隆伸

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